アスベストと塗装について
アスベストが社会問題になっていますが、塗装でアスベスト飛散の危険を防げませんか?
石綿は太さ0.1~1μmミクロン(1/1000ミリ)の細い天然の鉱物繊維が束になったもので、加工がしやすい、熱に強い、ほかの材料と混ざり易い、安価、などにより建材や工業製品に使われてきました。安価なため建築材料に大量に使われるようになり大半が建材に使用されていたそうです。我々のまわりの建築物や建材に含有されている可能性があります。
建築物における石綿含有施工材料の例
- 施工部位
- 建材の種類
- 天井/壁 内装材
- スレートボード、けい酸カルシウム板、パルプセメント板
- 天井/床 吸音断熱材
- 石綿含有ロックウール吸音板、石綿含有吹付け材
- 天井結露防止材
- 屋根折板用断熱材、石綿含有吹付け材
- 床材
- ビニル床タイル、フロア材
- 外壁/軒天 外装材
- 窯業系サイディング、押出成型セメント板、スレートボード、スレート波板、けい酸カルシウム板
- 耐火被覆材
- 吹付け石綿、石綿含有吹付けロックウール、石綿含有耐火被覆板、けい酸カルシウム板第二種
- 屋根材
- スレート波板、住宅屋根用化粧スレート
これらのうち、問題は吹付け被覆材だと思います。これは石綿が露出していたり、材質が軟らかいため、あるいは劣化のため、人や物が当たったり、強い振動などでポロポロ落下したりします。残念ながら塗料の塗膜だけではこの状態を防止するだけの強度は出ません。
専用の薬剤と工法、場合によっては除去が必要です。施工には関連各種の資格と、認可を受けた業者が必要です。石綿がセメントなどにより固定され板状などになっているものは吹付け被覆材と比べると、そのままでは安定であり石綿粉じんを空気中に飛散しにくいといえます。
破砕したり、表面が風化(劣化)しセメントがむき出しのまま放置すれば、表面から石綿粉じんを発生させると思います。定期的に塗装をすることで、風化を防ぎその建物を使用しているあなたや、まわり住民の健康に対する不安を解消します。
上記のような建材には、良い塗装をすることで健康に対する安心を得ましょう。